こんにちは。「SiteCloud」コンサルティングチームの西村です。
コーポレートサイトはインターネット上に公開されていて、運用時には外部ツールとの連携による挙動の変更や、悪意のある第三者からの攻撃など予期せぬことが発生します。何か問題が発生した時にすみやかに原因を特定し、復旧するのは当然なのですが、原因が特定しきれないケースもあります。
その際の最後の手段がバックアップからの復旧です。バックアップがあれば最悪の事態でもなんとか復旧することができます。ここでは、バックアップをする際のおすすめの世代数についてご案内します。
世代数とは
そもそも世代数とは何でしょうか。大雑把に説明するとバックアップデータを残し続ける回数です。3世代バックアップであれば、今日の0時と昨日の0時と一昨日の0時の時点のバックアップデータが残っていると考えてください。
「世代数」を正しく把握するにはフルバックアップと差分バックアップを理解する必要があります。フルバックアップはその名の通り、コーポレートサイトのデータを全てバックアップします。差分バックアップは、フルバックアップを元に、変更差分のデータだけを追加バックアップします。コーポレートサイトでは差分バックアップを取ることは多くないため、ここではフルバックアップ前提としまして、「フルバックアップを取った回数」イコール「世代数」として説明を続けます。
バックアップタイミングの種類
バックアップのタイミングには日次・週次・月次・年次の4パターンが考えられます。
日次バックアップ
日次バックアップは、毎日特定の時間にバックアップデータを作成することを指します。深夜1時に日次バックアップで3世代を取る運用の場合は、当日を含めて3回分のバックアップデータが存在することになります。
週次バックアップ
週次バックアップは、例えば毎週日曜日の特定の時間にバックアップデータを作成することを指します。
月次バックアップ
月次バックアップは、例えば毎月1日の特定の時間にバックアップを作成することを指します。
年次バックアップ
年次バックアップは、毎年1月1日の特定の時間にバックアップを作成することを指します。コーポレートサイトでは年次バックアップを取るというのはほとんど聞きません。
おすすめのバックアップ世代数
バックアップの基本はできる限り多くの世代数を残すことです。とはいえ、多くの世代数を残すとディスク容量を多く使ってしまい運用コストが上がってしまいます。よくあるバックアップの世代数を挙げていきます。
日次3世代バックアップ
必要最小限のバックアップを取りつつ運用したいケースで用いられます。コーポレートサイトに週末に何か問題が発生したとして、月曜日に気付くことができれば金曜日深夜の状況に戻すことができます。
日次7世代バックアップ
直近7日分のバックアップを取ることになるため、長期休暇中に予期せぬ問題が発生した場合でもバックアップから復旧することができます。
日次3世代週次4世代バックアップ
直近3日間のバックアップを取りつつ、過去4週間のバックアップも保存するパターンです。分かりづらいので、本日が9月25日の場合のバックアップが取れている日付を以下の図に示しました。およそ1ヶ月の中で復旧タイミングをコントロールできます。
コーポレートサイトを運用しているとすぐに把握できる障害のほかに、時間が経つことで把握できるトラブルもあります。例えば、数日間資料請求が発生しなかった場合などです。日常的な変動の中での誤差なのか、コーポレートサイトに何らか問題が起きているのかが判断がつきづらいですよね。また原因を究明しようと調査しようにも、なかなか原因の特定ができないこともあります。そのような場合には、問題がなかった頃に戻すことでサイトの問題であるかを切り分けることが簡単にできます。
(おすすめ)月次週次日次12世代バックアップ
コーポレートサイトを運用する上でおすすめのバックアップ世代管理が、月次週次日次12世代のバックアップです。上述のようなサイトに問題があるかの発見が遅れた場合でも、12世代分のバックアップがあれば大抵カバーできます。また、直近3ヶ月間の中で週単位で復旧できること、過去1年間の中で任意の月の時点に戻すことができますので、更新してしまった過去の情報を確認しなければいけない事態にも対応できます。
まとめ
コーポレートサイトを運営していく上で、重要なバックアップについてまとめてみました。普段からバックアップのことを考えることはあまりないと思います。しかし、バックアップを取っていなければ何かあった時に対応する術がなくなってしまい、ビジネスへ大きな影響を与えてしまう可能性があります。コーポレートサイトの価値を考えつつ、許容できる範囲でできるだけ多くのバックアップを取ることをおすすめします。
なお、AWSではフルバックアップを取る場合でも自動的にある程度差分でバックアップを取る仕組みが提供されているため、世代数とバックアップ容量は比例しません。レンタルサーバーやVPSとは違ったメリットがAWSにはありますのでサーバー選定の際の参考にもしていただければと思います。
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