政府共通プラットフォーム整備の目的や背景とは?

従来、各府省が別々に整備・運用していたため、全体のコストやセキュリティの課題が存在しました。この対策として政府による検討・実施が行われた政府共通プラットフォーム。そもそもどのような取り組みなのでしょうか?背景・目的について触れていきたいと思います。

政府共通プラットフォームは、平成25年3月から、府省共通システムや中小規模の情報システムを中心に、各府省が整備・運用するシステムの稼働に必要なITリソースを共通化して提供し、令和2年10月からは、クラウドサービスを活用した「第二期政府共通プラットフォーム」の運用を開始して、仮想化等のクラウド技術を活用した政府情報システムの統合・集約化と共通的な機能の一元的提供に関する様々なサービスを提供する取り組みです。

政府共通プラットフォームの取り組み背景について

新たな情報通信技術の進展により、政府全体として一層の情報システムの刷新が求められている状況を踏まえて、「新たな情報通信技術戦略」(平成 22 年 5 月 11 日高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部決定)において、クラウド技術を活用し、各府省別々に構築・運用している政府情報システムの段階的な統合・集約化を図るため、「政府共通プラットフォーム」を整備し、平成 24 年度中に運用開始することが決定しました。 

この政府共通プラットフォームは、統合・集約化をはじめとした政府情報システムの基盤として整備し、効率的な予算執行や政府情報システムの質の向上を図ることにより、政府の「IT ガバナンスを支える重要な基盤」として位置付けられるとともに、東日本大震災で行政の業務継続への支障が生ずる事態が発生したことを踏まえて、「政府の業務継続性を確保する基盤」としても活用を検討することが求められています。 

政府共通プラットフォームへの政府情報システムの統合・集約化の推進等に伴う情報流通量の増大、次世代の通信規約への対応といった新たな情報通信ニーズを踏まえて、政府共通プラットフォームとの整合性を確保した政府専用の情報通信ネットワーク基盤の確立が必要になります。

このため、政府共通プラットフォームと同様に国を直接の管理運用主体とした「政府共通ネットワーク」を併せて整備することにより、ITガバナンスの向上を図る とともに、効率的かつ効果的に政府の情報システム基盤を確立することが必要とされています。

政府共通プラットフォームの目的について

政府共通プラットフォームは、ITリソースの効率的な利用を可能とするサーバの仮想化技術を活用し、政府情報システムの統合・集約化や共通的な機能の一元的提供に関する様々なサービスを提供することで、政府情報システムの標準化・共通化を図りつつ、その開発・管理・運用の効率化を推進するとともに、政府情報システムの安全性・信頼性の向上を図るものです。これにより、政府情報システムのITリソースの効率的配分や質の向上を実現し、政府のITガバナンスを支える基盤として役割を果たす目的としています。また、政府共通ネットワークを整備することにより、政府内部の安定的な情報流通を確保する目的もあります。 

この取組により、ITリソースの効率的配分、政府情報システムの質の向上等に関する以下のような効果を見込んでいます。 

ITリソースの効率的配分による政府情報システムの整備及び運用の効率化

  1. システム運用に伴う各種監視業務の一元化等によるシステム運用業務の負担軽減
  2. システム構築に必要なITリソースの提供による迅速なシステム立ち上げや期間限定システムなどのシステム構築ニーズへの柔軟な対応
  3. システム運用上共通的に必要となる機能の一元的提供による重複排除
  4. 施設・設備、機器の共用や、基盤ソフトウェアの共通化によるシステム運用コストの抑制
  5. 施設・設備、機器の消費電力削減等の環境負荷低減 

政府情報システムの質の向上

  1. 「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一規範」、「政府機関の情報セキュリテ ィ対策における政府機関統一管理基準及び政府機関統一技術基準の策定と運用等に関す る指針」、「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一管理基準」及び「政府機関の情 報セキュリティ対策のための統一技術基準」に準拠した適切な情報セキュリティ対策に関する措置の統一的実施による政府情報システム全体とし ての情報セキュリティ対策の底上げ 
  2. サーバ等の仮想化技術や情報システムの統合・集約化によるスケールメリットを活か した効率的な可用性・信頼性の確保 
  3. 施設・設備の複数拠点化やネットワークの複数ルート化による災害時等におけるシス テム運用サービス及びネットワークサービスの継続的提供の確保 
  4. 各府省(関係機関を含む。以下同じ。)のLANシステム等により提供されている職員 等利用者に係る機能に関するサービスの一元的提供による政府全体としての利便性の向上
  5. 次世代通信規約であるIPv6にも対応した大容量ネットワークを整備することによる拡 張性の確保 

政府のITガバナンスを支える基盤としての役割

  1. 政府共通PFが提供する施設・設備、機器等のITリソースの管理業務に関する各府省 の担当職員の業務負担軽減による情報システム施策の企画面への IT 人材の集中化など、 IT 人材の有効活用 
  2. 基盤ソフトウェア等のシステム動作環境の標準化や各府省のLANシステム等により 提供されている職員等利用者に係る機能に関するサービスの一元的提供による共通的業 務フローの普及、及びこれに伴う業務見直しの促進 
  3. 仮想化技術を活用した同一基盤上における政府の複数システムの運用といったノウハ ウを含め、政府共通PFの整備及び運用によって得られる知識・経験の蓄積及びその政府 内における共有 
  4. 国を直接の管理運用主体とすることによる政府共通NWのガバナンスの強化 

さいごに

政府共通プラットフォームとはそもそもどのような取り組みなのか?平成25年3月の始動時における概要と背景、目的について触れてきました。新たなクラウド技術の進展に伴い、政府情報システム・ITリソースのの標準化、共通化を図りつつ、効率的配分や質の向上を実現することで、政府内部の安定的な情報流通を確保する目的の取り組みでした。令和2年10月からはクラウドサービスを活用した「第二期政府共通プラットフォーム」の運用が開始がされ、クラウド技術を活用した整備が進んでいます。政府共通プラットフォームの理解に本稿が参考になれば幸いです。

出典:政府共通プラットフォーム整備計画の概要を加工して作成

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