AWSサービスの効率良い運用によるコスト削減の施策とは?

こんにちは。「SiteCloud」コンサルティングチームの西原です。

AWSは、低コストで始められるセキュリティの高いクラウド型の仮想サーバーとして多くの企業に利用されています。稼働状況で支払う課金制度のため、コストを最適化しやすいとされている一方、思ったほど費用対効果が出ないという声を聞くこともあります。本記事では、AWSサービスで効率よく運用するコスト削減の施策を紹介していきます。

AWSでコストがかさんでしまう要因

AWSは使った分だけ支払う仕組みですが、オンプレミスと違い初期費用が安く、始めたときはその安価さが印象に残ります。しかし、Webサイトの顧客が増え、規模が大きくなれば当然データ処理などの従量は増えていくため料金も増えていきます。そうなるとコストがかさんでしまい、思わぬ金額になってしまうことがあります。そこで、プログラムのデータをきちんと管理する必要が出てきます。稼働状況をコントロールすることで、コスト削減が可能になります。

未使用項目の確認

Amazon EC2やAmazon RDSは、プログラムやデータ構造などを処理・実行する「インスタンス」という単位で管理されています。稼働状況に応じて料金が発生する仕組みになっているため、週末や夜間などもサーバーを稼働させていると未使用でも料金がかかってしまいます。まずはインスタンスを見直すことで、余計な出費を減らすことができます。インスタンスを見直しても、手動で稼働・停止を行うのは大変です。そこで、活用したいのが「AWS Instance Scheduler」です。このサービスは、未使用または不必要なサーバー稼働時間を調節できる機能を備えています。

たとえば、月曜日から金曜日までは稼働、土日祝日は停止にする、または午後8時から翌朝の8時まで停止する、など個人の都合に合わせてスケジューリングすることが可能になります。週末のインスタンスをシャットダウンするだけでも、約35%の節約が可能になります。この機能は無料で使用することができます。シンプルで使いやすいため導入しておくと便利です。また、節約に貢献するためにAWSには、Amazon Redshiftというものがあります。蓄積されたデータを分析・管理するデータウェアハウスサービスですが、これが「クラスター」と呼ばれる単位で管理されています。

Amazon Redshiftは、クラスターの稼働状況に応じて料金が発生するため、夜間や週末などには停止しておくようにすると、クラスターにかかる料金は発生せず、データを保存するストレージ料金のみかかります。稼働の再開も簡単に行えるため、必要のないときは停止させておくと節約につながります。

十分に活用されていない項目の確認

Amazon EC2などでインスタンスの稼働時間を調節するだけでなく、CPU使用率をみてリソースの見直しと最適化を図ることも重要です。CPUは、コンピュータの働きに対し計算や分析、処理などを実行する目安です。人で言えば、持っている能力を100%としたとき、どのくらい力を発揮できるか、その割合を示したものです。CPU稼働率が40%以下など、十分に活用されていない、またはまったく活用されていないEC2インスタンスを停止することができます。

リソースとなるインスタンスを見極めるために、Cost Explorerという分析機能があります。導入して分析にかけることでインスタンスを特定することができるほか、適切なサイズ、削除の対象となるものを提案してくれます。また、Trusted Advisorというツールを使うと、不要なリソースを教えてくれます。システムの向上やセキュリティチェック、定期的に行う耐障害性なども行うことができ、コストパフォーマンスの高い機能です。

Amazon DynamoDBのキャパシティモードをオンデマンドにするのも有効です。Amazon DynamoDBは、自動的にデータとトラフィックを適切な数のサーバーに分散し、応答性を一定の速度に保つ役割を持っています。読み込み・書き込みをするキャパシティモードは2種類あり、「プロビジョンド」より「オンデマンド」にしておくのがおすすめです。

プロビジョニングは、使用していなくても一定のキャパシティがあるため料金が発生するのに対し、オンデマンドは必要なときだけ、つまりデータの読み書き処理があるときだけ料金が発生する仕組みになっています。もちろん、読み込み・書き込みの数によるため、必ずしもコスト減になるとは限りませんが、施策の1つとして考慮しておきます。

コスト最適化の手段

コストを最適化する手段として、Amazon EC2でスポットインスタンスを活用する方法があります。スポットインスタンスとは、AWSクラウド内で使用されていないキャパシティを、格安で購入できるシステムです。インスタンスの必要性に応じて、金額を設定し、それ以下の価格で利用できるインスタンスがある場合に利用できる仕組みになっています。そのときによって価格の変動がありますが、通常のオンデマンドより低額で、最大90%割引になることもあります。また、AWSサービスの料金プランの1種に、Savings Plansというものがあります。長期利用向けで、あらかじめ選択した使用料までは割引価格となり、通常のオンデマンド料金と比較すると最大で70%以上の大幅な節約が可能になります。

プランは2種類あります。1つは「Compute Savings Plans」で、サイズや地域やOSに関わらず適用でき、高い柔軟性を持っています。もう1つは「EC2 Instance Savings Plans」で、選択した地域でしか使用できませんが、こちらのほうが割引になりお得です。企業の移転など、特に大きな変更がない限りは、こちらのプランを利用した方がお得になります。

支払いプランには、「リザーブドインスタンス」と呼ばれる、予算を課金してその料金分だけ使用できるというものがあります。1年から数年単位で大きな金額を払うことで、割引を適用してもらうことができます。こちらでも、最大で70%の節約につなげることが可能です。

さいごに

AWSは、時間単位、秒単位など使った分だけ払うため、無駄がありません。しかし、機能の組み合わせや従量によって変化するため、コストパフォーマンスを向上させるのは利用する側にあります。AWSの機能をよく理解して、上手に利用しコスト削減につなげてみてはいかがでしょうか。

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