WordPress「WooCommerce」のプラグインにCSRF脆弱性。Webサイトへの影響と対策を解説します (CVE-2022-0215)

こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。

2022年1月にWordPressのECサイト構築に用いられるWooCommerseの関連プラグインにCSRF脆弱性(CVE-2022-0215)が発表されました。

悪用されるとWordPressの管理者権限を乗っ取られてしまう可能性があり、アメリカ国立標準技術研究所の脆弱性データベースでは危険度がHighとなっています。

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-0215

該当プラグインを有効にしているサイト管理者がWordPressにログインした状態で細工されたサイトにアクセスしてしまうとそこから管理画面に入られてしまい、最悪の場合管理権限のあるユーザーを作成されてしまう可能性があります。

対象プラグインとバージョン

脆弱性の影響を受けるプラグインとバージョンは下記の通りです。いずれもECサイト構築に用いられるWooCommerseの関連プラグインとなり、今回は共通で使われている関数に脆弱性が発見されました。

・Login/Signup Popup … 2.2以下

・Waitlist Woocommerce ( Back in stock notifier )  … 2.0以下

・Side Cart Woocommerce (Ajax) … 2.5.1以下

脆弱性の対策

対策としては、それぞれのプラグインを最新版にアップデートする形になります。WordPressのプラグイン画面から該当プラグインのアップデート有無を確認することをお勧めします。

Webサイトへの影響について

WordPressでプラグイン「Login/Signup Popup」、「Waitlist Woocommerce」、「Side Cart Woocommerce」のいずれかを有効化している場合は本脆弱性の影響を受ける可能性があるため、プラグインのインストール状況、バージョンを確認する必要があります。

WordPressにログインしている状態の権限を悪用するものになるため、対象プラグインをアップデートするまで、サイト制作をしている環境では外部サイトにアクセスしないようにすることをお勧めします。

さいごに

今回ご紹介した脆弱性が影響するプラグインは2022年2月時点で8万件以上のサイトでアクティベートされています。

こうした人気のプラグインでも日々脆弱性が発見され、攻撃に悪用されるリスクがあり、日々のセキュリティアップデートが重要になります。

弊社では日々WordPressおよびプラグインのセキュリティ情報をチェックしており、お客様のサーバーで利用しているプラグインについては検証、本番それぞれの環境でアップデートを代行可能です。

リリース後のWordPressサイトのセキュリティ情報のチェックが追いつかない場合はぜひご相談くださいませ。

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