WordPressのプラグイン「Testimonial」に複数の脆弱性。Webサイトへの影響と対策を解説します (CVE-2022-23911、CVE-2022-23912)

こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。

2022年2月にWordPressのプラグイン「Testimonial(​​AP Custom Testimonial)」に複数の脆弱性(CVE-2022-23911、CVE-2022-23912)が発表されました。

悪用されるとデータベースにアクセスされてしまう可能性があり、アメリカ国立標準技術研究所の脆弱性データベースでは危険度がMedium〜Highとなっています。

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-23911

https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2022-23912

該当プラグインを有効にしている場合、攻撃者が細工したリクエストを送ることでデータベースに任意のクエリを実行してしまう可能性があります。

対象プラグインとバージョン

「Testimonial」はサイト内のどこにでもショートコードで簡単に推薦情報を埋め込むことができるプラグインです。

今回の脆弱性の影響を受けるバージョンは下記の通りです

・Testimonial 1.4.7未満

脆弱性の対策

対策としては、いずれもプラグインをアップデートする形になります。WordPressのプラグイン画面から該当プラグインのアップデート有無を確認することをお勧めします。

Webサイトへの影響について

SQLインジェクション(CVE-2022-23911)

プラグインを利用しているサイトのWordPress管理画面に細工したリクエストを送ることでデータベースに任意のクエリを実行できてしまう可能性があります。

他の脆弱性と組み合わせて管理画面に不正ログインされてしまうとデータベースを直接操作されてしまう可能性もあるため、早めの対応をお勧めします。

クロスサイトスクリプティング(CVE-2022-23912)

管理画面で属性情報を表示する際のURLパラメータの処理に不備があり、プラグインを利用しているサイトの管理者が悪意のあるリンクをクリックすることでブラウザ上で不正なスクリプトを実行されてしまう可能性があります。

さいごに

WordPressを利用している場合はサイトの管理者自身にも攻撃されるリスクがあり、各種プラグインのセキュリティ対策も重要になります。

弊社では日々WordPressおよびプラグインのセキュリティ情報をチェックしており、お客様のサーバーで利用しているプラグインについては検証、本番それぞれの環境でアップデートを代行可能です。

リリース後のWordPressサイトのセキュリティ情報のチェックが追いつかない場合はぜひご相談くださいませ。

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