WebサーバーでPHPのメジャーバージョンを変更する際の注意点を解説します

こんにちは。「クロジカサーバー管理」プリセールスの高瀬です。WordPress5.5からPHPの推奨バージョンが変わり、PHPのメジャーバージョンアップをしたい、というお問合せも増えてきました。

今回はWebサーバーでPHPのメジャーバージョンを変更する際の注意点を解説します。

事前の動作検証

PHPのメジャーバージョンが変わると言語の仕様が変わります。公式の情報は公開されていますが、全てのコードで該当箇所があるかを確認するのにはかなりの時間と技術力が必要です。

https://www.php.net/manual/ja/migration74.php

制作会社様によって対処方法は様々ですが、Webサイトの場合は検証サーバーで実際にPHPをアップデートしてみて、そこで動作を確認して、不具合があれば修正を施す、という方法を取る場合が多い印象です。

いずれにせよ本番サーバーでいきなりアップデートをすると最悪サイトが動かなくなってしまう可能性がありますので、事前の検証は必要です。

バージョン入れ替えによるサイト停止

LinuxでRPMパッケージ版のPHPを使っている場合、メジャーバージョンごとにパッケージが異なります。そのため、ApacheやPHP-FPMのサービスを停止してPHPと依存パッケージを全てアンインストールしてから新しいバージョンのPHPパッケージをインストールする形になります。

そのため、本番サーバーのみで対応しようとするとどうしても作業時間の間はサイトが停止してしまいます。

AWS EC2単体でWebサーバーを稼働させている場合は、AMIを作成してサーバーをコピーしておき、コピーサーバー側で上記のPHPパッケージ入れ替えを実施することで、ダウンタイムを抑えることもできます。

この場合は、AMI作成時点から入れ替えまでの間データ更新が止まってしまうため、サイトの更新を停止したり、投稿フォームなどは一時的にメンテナンス状態にしておくなど、データの差分が発生しないようにする必要があります。

さいごに

クロジカサーバー管理ではお客様のサイト状況に応じて制作会社様と連携して最適なアップデートプランを提案させていただきます。

PHP更新など、OS・ミドルウェアの更新でお困りの場合はぜひご相談くださいませ。

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