サーバースペックだけの違いではありません。AWS EC2 のT系インスタンスについて解説します

こんにちは。「SiteCloud」プリセールスの高瀬です。EC2のインスタンスを追加する際、コスト優先でインスタンスを選択すると、t3.nanoなどのように時間単価の安い小さめのインスタンスからスタートするケースも多いかと存じます。

今回はt3.nanoやt3.largeなどのT系インスタンスについて解説します。

T系インスタンスとは

汎用バーストインスタンスタイプと言われるシリーズで、その名の通りバーストパフォーマンスという機能を持ったEC2インスタンスです。

https://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/

汎用インスタンスタイプのM系のようにCPU、メモリのバランスが取れたスペックが並び、なおかつM系よりも小さなスペックがラインナップされているため、スモールスタートする際によく選択されます。

なお、2022年8月時点でT系インスタンスと汎用のM系インスタンスでは同じスペックでも2割近く価格が異なります。

t3.large (2vCPU / メモリ8GiB) 0.1088 USD / 時間

m5.large (2vCPU / メモリ8GiB) 0.124 USD / 時間

https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/on-demand/

単純な価格を見るとT系インスタンスを選べば良さそうに見えますが、スペック以外にもバーストパフォーマンスという機能があるため、注意が必要です。

バーストパフォーマンスの特徴

端的な特徴として、「一定時間の間だけスペック上限までリソースを使うことができる」という機能になります。

T系インスタンスには下記ページに掲載されているようなベースラインのCPU使用率が設定されており、ベースラインを超えたCPU可動が発生するとCPUクレジットを消費します。

CPUクレジットはベースラインを下回っている間に緩やかに蓄積されます。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/burstable-credits-baseline-concepts.html

例えば、t3.microインスタンスのベースラインはvCPUごとに10%となっているため、平常時は各vCPUで10%以下の利用率で稼働している必要があります。10%を超える負荷が続くとCPUクレジットを消費し続け、CPUクレジットを使い切るとベースライン以上のパフォーマンスが出せなくなります。

例に挙げたt3.microの場合はvCPUごとに10%以上のリソースを出せないように制限がかかるため、サイトアクセスなどで負荷が続いた場合はサイトが表示できなくなってしまう可能性があります。

どんなサーバーで使うべきか

バーストパフォーマンスのことを考慮すると、Webシステムなどで常時CPUリソースを使う環境でT系シリーズを使うことは難しくなります。Webサイトでも通常時はアクセスが安定していて、稀にアクセスが集中してもすぐに治るような環境ではコストを削減するのに役立つ場合があります。

また、サーバーがリソースを使い果たすまでパワーを発揮できないため、リソースが逼迫したらオートスケールするような構成の場合も、T系インスタンスを避けるか、スペック的にちょうどいいものがない場合は、無制限にバーストしてもその分課金が発生するUnlimitedオプションを有効にする必要があります。

さいごに

SiteCloudではお客様のサイトについてヒアリングさせていただき、最適なサーバー構成をご提案させていただきます。

サイト制作のご提案にあたり、インフラ設計に時間を取ることが難しい場合はぜひご相談くださいませ。

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